ケース3 大量生産は安くない!

 

日本の取引先様からよく

「今回注文数が多いので、可能であれば値引き交渉をお願いします。」と 良く言われます。

 

もっともです!!

 

日本であれば。

薄利多売とか、大量注文=値引きサービスはあたりまえ。

 

しかし、ここオアハカ(メキシコ)は、ほとんどの物づくりが手作業なために 「大量生産=仕事量増える=仕事大変=値段が据え置きまたは値上がり」の 方程式が成り立つようです。。。(笑)

 

やはり全て手作業なので、仕事量が増えると言う事は、肩こり、目の疲れ、指先の荒れなどという職人さんの身体的疲れも 想像を絶するはずです。

 

また、普段の作業ではあまりサイズにこだわりはないようで。。。

特注の細かいサイズ指定への気遣いも普通していません。

 

そんなことから、ちょっとした特注も高くつく場合があります。(笑)

 

また、村へいけば行くほど、みなさんメジャーなどは使いません。

 

どうやってサイズを測るのかというと。。。爪の長さとか、手のひらのサイズとか、ひじまでの長さとか 体の一部を使っています。

 

ちなみに、「さる屋」には職人さんへの プレゼント用メジャーが買いだめしてあります。(笑)

 

こんな素朴な感じで作られている民芸品たち。

 

このような例は、1976年に発刊された 利根山光人著の「メキシコ民芸の旅」でも アメリカ人がチアパスの椅子職人に「同じ物を12脚注文」したら1脚が 12倍以上も値段が高くついた。。。という 話しが紹介されています。

 

昔からの考え方がいまだに根付くメキシコなんです。